BUNRI JOURNAL

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2003.10.17 No.62

視点


夢と理想


佐藤英樹
創立者・校長 佐藤英樹

「夢のないところに理想はない。理想のないところに信念は生まれない。信念のないところに計画は建たず、計画のないところに実行はない」
 これは、東京オリンピックの金メダリスト三宅義信選手の言葉です。重量挙げで活躍した彼の姿は当時の日本人を大きく勇気付け、日本は高度経済成長を突き進みます。
 文理中学・高等学校も夢と理想に燃えて創立しました。創立時の夢は英国の私立中高等学校の理念を日本の学校で開花させることでした。英国のイートン(1440年創立)、ハロー(1571年創立)などの私立中高等学校はオックスフォード大学やケンブリッジ大学などの名門大学への進学校として有名ですが、そこには生徒一人一人をエリートとして成長させる長い伝統と歴史に支えられた校風があります。厳しい規律と心身の鍛練を通じ、高い知性と品性を育てるその精神は、時代と国境を越えて、どの国にも共通するエリート教育の理想であり、本校の教育の理想でもあります。
 数百年の伝統を持つ英国の学校に歴史は及ばないものの、高い理想を追い求め、品性ある人格形成を目標とする理念は、創立後20数年を経て、本校でもしっかり根付きました。
 受験にあたり高い目標校を設定し、自らを戒めながら努力を続け、よき友人達と切磋琢磨しながら知性を高める。挨拶の美しさ、身だしなみの美しさ、そうした品性が作り出す豊かな人間関係から相手や社会を思いやる人間性を育てる。さらに、「夢」を諦めず、「理想」を追い求める生き方を獲得する。そうした文理での学校生活を終え大学、そして社会に羽ばたいていった卒業生達が今新たな時代を作りつつあります。在校生諸君はこの学園で学ぶべきことを最大限吸収し、「夢」と「理想」を抱きつつ、先輩達の後に続いてほしい。

 できる できる 君ならできる (文理成功哲学より)

世界一短い文学

国語の授業の一環として毎年応募している「第十四回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」に
入賞した作品を紹介します。文理生の豊かな感性を象徴するものといえます。

■中学
佳作特別賞(ペットボトルや缶に俳句が掲載されます)
テストあと 母の口元 よく動く  颯佐  梓(2・6川越霞ヶ関北小)
雪玉が 飛びかう過去は もう来ない  岡村有利子(3・7所沢北小)
英語の本 読めないくせに 借りました  杉山恵理子(2・2坂戸北坂戸小)
佳作
カーテンを 開けてその日が 始まるよ  八田 綾乃(3・6鶴ヶ島杉下小)
しもやけは 溶けてしまった 雪の跡  上出 容子(2・5東松山緑山小)
ケンカして 二人の糸は 太くなる  内田  梓(2・6上尾大谷小)
アスファルトの すきまで生きる たんぽぽの花  竹谷  望(3・2練馬南町小)
温暖化 地球がせきして 熱がある  中村緋香里(3・5淑徳小)
銀世界 一つの花も よく映える  洪  朋江(3・1富士見ふじみの小)
病には 自分の生活 見せられる  中川俊太郎(3・2杉並第一小)

■高校
佳作特別賞(ペットボトルや缶に俳句が掲載されます)
大掃除 壁にしみこむ 母の声  梶間草央里(3・A2練馬開進第三中)
独りより 二人がいいと 落花生  八重樫恵太(3・S3鳩山中)
佳作
七限目 頭どっかに 散歩中  向山絵梨果(1・B3文理中)
いつまでも 小さく思う 妹よ  雪竹美千子(1・B4文理中)
君のその 海を見る目 炎のようだ  増田 好美(1・B5文理中)
寒き朝 流しで動く 父の影  前川 浩一(2・A3川越第一中)
グランドに のびゆく影と 友の声  野口 祐樹(2・A7所沢向陽中)
靴音に 凍った地面が 返事する  久保美奈海(2・B1文理中)
カレンダー めくれば春の 音聞こえる  小寺 裕之(2・B1文理中)
夜の路 雪の軌跡を 踏みながら  石指和佳奈(2・B3文理中)
イヤホンの 耳につめたし 冬の部屋  小泉 絵美(2・B4文理中)
雪降って 子供は白に とけこんで  原田 邦彦(2・S1狭山山王中)
狂いなく 揺れるブランコ 跳び下りる  直井みのり(2・S2清瀬第四中)
一夜漬け 隣で猫が 手を隠し  坂野有理紗(2・E1所沢山口中)
風鈴と 一緒の風を 待つ親子  堀  智一(3・B6文理中)
別世界 音も届かぬ 霧の朝  木村友理亜(3・S1大宮宮原中)
湯につかる 時間がのびる 雪の夜  久保絵梨子(3・S1飯能西中)
粉雪が ぬくもり残る 手に溶ける  馬場 里沙(3・E1大宮土屋中)



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