BUNRI JOURNAL

MENU
視点
進学教育
国際教育
特集
イベント
クラブ
インフォメーション



TOPヘ

2011 No.84

視点

受験の王道は継続力文化教養セミナー

受験の王道は継続力
無限に張った根が君を大きく成長させる



佐藤英樹
創立者・理事長 
佐藤英樹


 樹木の歩み、人の歩みが花開くのは、「継続と努力」の積み重ねの末にあるのかもしれません。経済情勢がまだまだ好転しない中、最近日本人の気持ちを明るく前向きにするようなニュースに心が躍ります。
 ひとつは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」の活躍です。2003年の打ち上げから7年、約3億キロも離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、そこから人類の宝といえる太陽系の誕生を教えてくれる微粒子をこの地球上に持ち帰ってくれたことです。月以外の天体に着陸し、離陸・帰還したのは「はやぶさ」が世界初であり、日本の誇るべき科学技術の成果です。しかもその天体の物質を持ち帰る快挙を成し遂げたことは、日本の科学技術のレベルの高さを示しております。
 もうひとつは、今年のノーベル化学賞を2名の日本人科学者が受賞したニュースです。「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」の研究業績が受賞の理由です。抗炎症剤、抗がん剤、抗生物質、液晶の開発などに使われ汎用性が高い業績です。この受賞も日本の高度先端技術の優秀さを物語るものです。ノーベル賞受賞の北海道大学鈴木章名誉教授とアメリカ、パデュー大学根岸英一特別教授は、その受賞の記者会見で「50年間やり続けてノーベル賞」と語っていました。50年間の絶え間のない努力が「夢の実現」となったに違いありません。
 文理高校でも自分の「夢」の実現を目指しその第一歩を歩み出している生徒が大勢います。この時期、国公立大学の公募制推薦合格など朗報が届き始めました。明るい振る舞いの中にも大学受験に向けた高校3年生の真剣な眼差しが伝わってきます。
 心強いのは、文理卒業生の後輩への温かい応援であり激励です。先日実施された高校2年生を対象とした「合宿ゼミ」には、文理出身の東京大学の大学院生と学部生が何人も参加し、自分たちの体験を語り東大合格に向けたアドバイスをしてくれていました。東京大学受験に向けた勉強方法や東大進学後の様子など、より具体的に生徒の疑問に答え進路希望を実現しようとする合宿内容でありました。「高き志」の実現を目指す生徒にとり、東大、京大、医学部の先輩たちとの「タテの絆」は、夢を達成するための貴重な財産であり、文理生であるからこそ享受できるものです。
 東大生のほか、大学で教鞭をとっている卒業生も貴重な時間を後輩のために提供してくれています。約40カ国の若手官僚が留学生として学ぶ日本初の大学院大学である国際大学で研究、教育活動に携わっている宮本君は本校英語科1年生の総合学習で、また、北海道大学で新進のアメリカ政治の研究者として活躍する渡辺君は、中学校の「文化教養セミナー」で、ともに英語で語りかけながら後輩のモチベーションを高めるすばらしい講演をしてくれました。 
 今回ノーベル賞を受賞した根岸英一教授が受賞インタビューで「若者よ 海外に出よ」と若い世代に奮起を促す力強いメッセージをおくっています。私と同じ思いで若者に期待している人がいることは、たいへん心強い気持ちです。私はこの学園を創立してから一貫して「若者よ 世界にはばたけ」「地球村の村長さんになろう」と言い続け、教育の重点として「国際教育」を推進してきました。異文化理解、国際交流の一環として、10代の若者に海外研修の機会を提供してきました。21世紀を生きる若者は、「次代を担うリーダーとして世界に飛び出し活躍してほしい」と常々考えています。このプログラムで育ち大きく成長したのが、前述の宮本君であり、渡辺君です。「国際教育を積極的に推進してくれた文理で学んだことが、私の目を世界に開かせてくれました」と語る渡辺君も、宮本君もアメリカの大学院で学び「若者よ 世界に羽ばたけ」を実践した国際感覚豊かな文理ファミリーです。
 文理成功哲学は、「目を開け 耳をひらけ 手を開け」です。「文理の杜」の木々は、目に見えない根っこを無限に張っています。高い目標を目指し絶え間のない努力を積み重ねている文理生の根っこもしっかり張っています。文理生の能力は無限大です。まだ全開していません。持っている無限の能力を開くのは、継続という力です。高校3年生の諸君、受験の王道は、継続力です。無限に張った根が君を大きく成長させ、君に栄光をもたらしてくれるでしょう。


次のページへ >>

ページトップへ▲